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GPTs(カスタムGPT)・Gemのプロンプト設計|講座用AIの指示と終わり方

ノートに指示を整理し、チャットの回答を設計するイメージ
指示の設計を表したAI生成イラスト。実際の設定画面ではありません。

質問を7問に区切った会員向けGPTs(カスタムGPT)の設計と、古いツール前提を直した実例から解説。教材の質問対応に使う指示テンプレートも掲載します。

開発者のみやっち🧑‍💻
みやっち🧑‍💻株式会社AI Orchestra / AIチャットつくーる開発者

GPTs(カスタムGPT)やGemの指示を何から書けばよいか迷ったら、まずは下のテンプレートを使ってみてください。「講座名」と「受講生の前提知識」を自分の講座に合わせ、教材を用意し、三つの質問で答えを確かめます。

大切なのは、長い指示を書くことよりも「誰に、何を根拠に、どんな形で答えるか」を決めることです。教材に答えがないときの対応も含めておくと、直すべき箇所が分かります。

この記事では、教材の質問に答えるAIのための指示例を扱います。特定のサービスの設定画面を説明する手順ではありません。以下はこのブログで用意した設計例で、正確な回答を保証するものではないため、自分の教材で試しながら調整してください。

教材の質問対応に使うテンプレート

最初に置き換えるのは、次の二つです。

置き換える項目 例
講座名 ブログ文章の基礎講座
前提知識・学習段階 初めて記事を書き、見出しの付け方を練習している人

例は架空の講座です。角括弧を自分の講座に合わせて置き換えます。サービスに資料を追加する機能がある場合は、教材も別途登録してください。指示にファイル名を書くだけで、その資料へアクセスできるわけではありません。

# 役割
あなたは[講座名]の学習を補助するアシスタントです。
対象は[前提知識・学習段階]の受講生です。

# 仕事
受講生の質問を理解し、教材の範囲で説明してください。
質問の前提が足りない場合は、必要な確認を一つずつしてください。

# 根拠
利用できる教材を優先し、参照した教材名と見出しを示してください。
教材に書かれていることと、説明のための例を区別してください。
根拠を確認できない情報は断定しないでください。
教材に答えがなければ、その旨と講師へ確認したい点を伝えてください。

# 回答形式
1. 質問への短い回答
2. 教材に沿った説明
3. 必要なら一つの具体例
4. 参照した教材名・見出し、または未確認点

# 会話の終わり
説明の後は、利用者が教材へ戻って試すことを一つ示してください。
質問が解決したら、追加の聞き取りを無理に続けないでください。

# 対象外
個別の契約・料金・受講生の成績を推測しないでください。
対象外の質問には、適切な確認先を案内してください。

最初から多くの例外を足さず、実際の質問で困った箇所を一つずつ直します。存在しない確認先や資料名を指示へ書き込まないことも大切です。

指示を入れた後、最初に何を質問するか

指示はAIの答え方、質問は今回相談したい内容です。例えば見出しの付け方を相談するなら、実際の文章と、迷っている点を渡します。

教材の「見出しの付け方」の章を使って相談したいです。
次の文章に付ける見出しを考えています。

本文:[自分の文章]
見出し案:[自分で考えた見出し]
迷っている点:[本文の何を見出しにすべきか、など]

教材の説明に照らして、合っている点と直す点を教えてください。

これは質問の例です。AIが返した文章の読みやすさだけでなく、教材の説明を使っているか、元の文章にない事実を足していないかを確かめます。参照できる教材がなければ、その状態を伝える回答が必要です。

毎回同じ説明を入力しているなら、それを指示に含めるか、参照する資料として用意するかを考えます。AI Crewの前提知識の渡し方でも、いつも使う情報と、その仕事だけで使う情報を分けて整理する考え方を紹介しています。

指示と、その都度の質問を分ける

指示には、毎回守ってほしい方針を書きます。対象読者、答える範囲、文章の長さ、不明なときの対応などです。一方、その都度の質問には「今日直してほしい文章」「今回扱う章」など、変化する材料を書きます。

GoogleはGemの指示を考える観点として、役割、タスク、背景、形式を挙げています。全部を長く書く必要はなく、仕事に必要な情報を具体化するための観点として使えます。Google公式:カスタムGem作成のヒント

「普遍的に作ったつもり」の指示にも、古い前提が残った

2026年8月23日、僕はDiscordに、業務可視化のGPTsを直したことを書きました。長く使える設計にしたつもりでしたが、指示には以前のDify・n8nのワークフローを前提とする部分が残っていたため、Claude Code・Codexを前提とする内容へ変更した、という記録です。

この経験は、指示の点検に二つの観点をくれました。一つは「何を解決するAIか」。もう一つは「どの環境で実行する前提か」です。講座の教え方や実行環境が変わったら、教材ファイルだけでなく指示も読み直す必要があります。

別の要件定義GPTでは、質問は7問、3問目で途中整理、7問目で成果物を渡すと決めました。良い役割名を付けるだけでなく、会話の順番と終了条件まで書く、という設計です。

冒頭のテンプレートは、その考え方を教材の質問対応へ応用した例です。会員向けGPTの内部指示の転載ではありません。

悪い指示を、確認できる指示へ直す

「絶対に間違えないで」「いい感じに答えて」だけでは、回答をどう直すべきかが分かりません。期待する動作へ置き換えます。

曖昧な指示 具体化した例
分かりやすく答えて 専門用語は初出で説明し、短い例を一つ添える
必ず正解して 資料で確認できない場合は未確認と伝える
短く答えて 最初に2文以内で答え、その後に補足を書く
勝手に変えないで 数字・固有名詞を変更する案は理由と確認事項を付ける

「2文以内」などの指定も、常に守られる保証ではありません。守られなかった質問を残して、改善に使います。

会社のSkillsとナレッジの違いでは、「どう作業してほしいか」と「何を知っておいてほしいか」を分けて説明しています。ここでも、回答の手順は指示に、根拠となる内容は教材に分けて考えられます。

こうして仕事の手順を言葉にできると、回答するAIから、作業を進めるAIへ用途を広げられます。自分の業務をClaude Code・Codexで動かせるようになりたい方は、AI Crewで、仕事の手順を繰り返し使えるスキルにする方法を学べます。

三つの質問でテンプレートを試す

資料にある質問、ない質問、前提が足りない質問を一つずつ用意します。例えば、教材に「見出しは内容の要約になる」と書いてあるなら、次のように試せます。

1. 教材では、見出しの役割をどう説明していますか?
2. 来年度の講座の料金はいくらですか?
3. これを直してください。

1では根拠に沿うこと、2では料金を作らないこと、3では材料を求めることを確かめます。回答例も一緒に残しておくと、指示を直した後の比較に使えます。

プロンプトで解決できること、設定で確認すること

指示は回答方針を伝えるものです。利用者の認証、ファイルのアクセス権、共有範囲、使用量上限は、サービス側の設定も確認します。「秘密を見せない」と書いたことだけで、情報の保護が完了したとは判断しないでください。

特に共有Gemでは指示や資料の閲覧範囲を確認する必要があります。Gemの共有と資料の見え方を先に読んでおくと、テンプレートに何を含めるかを決めやすくなります。

指示を変えても資料にない回答が続く場合は、ナレッジの整理も見直しましょう。教材と指示が揃ったら、教材1本から試作する手順へ進めます。まず講師が三種類の質問を確かめ、その後で利用者の入口を確認します。

AIチャットつくーるで指示と教材を使ったAIを作る

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