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GPTs・Gemのプロンプト設計|講座用AIの指示と終わり方

ノートに指示を整理し、チャットの回答を設計するイメージ
指示の設計を表したAI生成イラスト。実際の設定画面ではありません。

質問を7問に区切った会員向けGPTの設計と、古いツール前提を直した実例から解説。教材の質問対応に使う指示テンプレートも掲載します。

開発者のみやっち🧑‍💻
みやっち🧑‍💻株式会社AI Orchestra / AIチャットつくーる開発者

GPTsやGemのプロンプトを書くときは、長さを増やす前に「誰として、何を根拠に、どんな形で答えるか」を揃えましょう。特に教材の質問対応では、答えが資料にないときの対応まで決めると、回答を評価しやすくなります。

以下のテンプレートは、このブログで用意した独自の設計例です。すべての質問で正確な回答を保証するものではありません。利用中のサービスで指示を設定できる場合に使い、代表的な質問で調整してください。

「普遍的に作ったつもり」の指示にも、古い前提が残った

2026年8月23日、僕はDiscordに、業務可視化のGPTsを直したことを書きました。長く使える設計にしたつもりでしたが、指示には以前のDify・n8nのワークフローを前提とする部分が残っていたため、Claude Code・Codexを前提とする内容へ変更した、という記録です。

この経験は、指示の点検に二つの観点をくれました。一つは「何を解決するAIか」。もう一つは「どの環境で実行する前提か」です。講座の教え方や実行環境が変わったら、教材ファイルだけでなく指示も読み直す必要があります。

別の要件定義GPTでは、質問は7問、3問目で途中整理、7問目で成果物を渡すと決めました。良い役割名を付けるだけでなく、会話の順番と終了条件まで書く、という設計です。

以下のテンプレートは、その考え方を教材の質問対応へ応用して今回書いた例です。会員向けGPTの内部指示の転載ではありません。

指示と、その都度の質問を分ける

指示には、毎回守ってほしい方針を書きます。対象読者、答える範囲、文章の長さ、不明なときの対応などです。一方、その都度の質問には「今日直してほしい文章」「今回扱う章」など、変化する材料を書きます。

GoogleはGemの指示を考える観点として、役割、タスク、背景、形式を挙げています。全部を長く書く必要はなく、仕事に必要な情報を具体化するための観点として使えます。Google公式:カスタムGem作成のヒント

教材の質問対応に使うテンプレート

角括弧の部分を自分の講座に合わせて置き換えます。サービスに資料を追加する機能がある場合は、教材も別途登録してください。指示にファイル名を書くだけで、その資料へアクセスできるわけではありません。

# 役割
あなたは[講座名]の学習を補助するアシスタントです。
対象は[前提知識・学習段階]の受講生です。

# 仕事
受講生の質問を理解し、教材の範囲で説明してください。
質問の前提が足りない場合は、必要な確認を一つずつしてください。

# 根拠
利用できる教材を優先し、参照した教材名と見出しを示してください。
教材に書かれていることと、説明のための例を区別してください。
根拠を確認できない情報は断定しないでください。
教材に答えがなければ、その旨と講師へ確認したい点を伝えてください。

# 回答形式
1. 質問への短い回答
2. 教材に沿った説明
3. 必要なら一つの具体例
4. 参照した教材名・見出し、または未確認点

# 会話の終わり
説明の後は、利用者が教材へ戻って試すことを一つ示してください。
質問が解決したら、追加の聞き取りを無理に続けないでください。

# 対象外
個別の契約・料金・受講生の成績を推測しないでください。
対象外の質問には、適切な確認先を案内してください。

最初から多くの例外を足さず、実際の質問で困った箇所を一つずつ直します。存在しない確認先や資料名を指示へ書き込まないことも大切です。

悪い指示を、確認できる指示へ直す

「絶対に間違えないで」「いい感じに答えて」だけでは、回答をどう直すべきかが分かりません。期待する動作へ置き換えます。

曖昧な指示 具体化した例
分かりやすく答えて 専門用語は初出で説明し、短い例を一つ添える
必ず正解して 資料で確認できない場合は未確認と伝える
短く答えて 最初に2文以内で答え、その後に補足を書く
勝手に変えないで 数字・固有名詞を変更する案は理由と確認事項を付ける

「2文以内」などの指定も、常に守られる保証ではありません。守られなかった質問を残して、改善に使います。

こうして仕事の手順を言葉にできると、回答するAIから、作業を進めるAIへ用途を広げられます。自分の業務をClaude Code・Codexで動かせるようになりたい方は、AI Crewで、仕事の手順を繰り返し使えるスキルにする方法を学べます

三つの質問でテンプレートを試す

資料にある質問、ない質問、前提が足りない質問を一つずつ用意します。例えば、教材に「見出しは内容の要約になる」と書いてあるなら、次のように試せます。

1. 教材では、見出しの役割をどう説明していますか?
2. 来年度の講座の料金はいくらですか?
3. これを直してください。

1では根拠に沿うこと、2では料金を作らないこと、3では材料を求めることを確かめます。回答例も一緒に残しておくと、指示を直した後の比較に使えます。

プロンプトで解決できること、設定で確認すること

指示は回答方針を伝えるものです。利用者の認証、ファイルのアクセス権、共有範囲、使用量上限は、サービス側の設定も確認します。「秘密を見せない」と書いたことだけで、情報の保護が完了したとは判断しないでください。

特に共有Gemでは指示や資料の閲覧範囲を確認する必要があります。Gemの共有と資料の見え方を先に読んでおくと、テンプレートに何を含めるかを決めやすくなります。

指示を変えても資料にない回答が続く場合は、ナレッジの整理も見直しましょう。教材と指示が揃ったら、教材1本から試作する手順へ進めます。まず講師が三種類の質問を確かめ、その後で利用者の入口を確認します。

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