GPTs(ジーピーティーズ)は、特定の目的に合わせて設定されたChatGPTのことです。「カスタムGPT」と呼ばれることもあります。毎回長い前提を説明する仕事なら、目的に合うGPTを使うことで、相談の始め方を揃えやすくなります。
ただし、「GPTを使う」「自分で新しく作る」「他の人へ共有する」は別の操作です。この記事は基本と選び方を説明します。個別プランの作成可否を一律には断定せず、利用中のアカウントの案内で確認してください。公式情報の確認日は2026年9月11日です。
僕の講座では、質問に答えるAIと学習を進めるAIを分けた
僕が運営するAIの学校 AI Crewでは、教材に関する質問を受けるGPTsを用意してきました。2026年7月と8月のDiscord投稿では、講座の更新に合わせて、質問に答えるAIの資料も更新したことを報告しています。教材を増やしたら、質問に答える側の材料も更新する、という使い方です。
もう一つは、会員サイトの「AIを触る前の要件定義」で用意したGPTです。こちらは質問を待つだけでなく、利用者に7つの質問をし、困りごとと解決後の状態を整理する設計にしました。3問目で途中整理、7問目で成果物を渡すところまで決めています。
この二つは、同じ講座のAIでも役割が違います。
| 役割 | 受講生が持ち込むもの | 会話の後に持ち帰るもの |
|---|---|---|
| 教材の質問対応 | 読んでも分からなかったこと | 教材に沿った説明、読み直す箇所 |
| 要件整理の支援 | まだまとまっていない困りごと | 問題と解決状態を整理した文書 |
講座にGPTsを取り入れるなら、まずどちらを助けたいかを決めると設計が進みます。これは僕の教材制作・運用の記録であり、導入による質問件数の削減や学習効果を測定した結果ではありません。
普通のチャットと、目的を決めたGPTの使い分け
一度だけ講義タイトルの案を相談するなら、通常のチャットから始めるので十分です。一方、毎週の授業準備や、同じ基準での文章の見直しには「何を、どの順番で答えてほしいか」をあらかじめ整理したAIが向いています。
例えば、文章を直す仕事でも目的は異なります。「誤字を探す」「専門用語を初学者向けに言い換える」「主張と根拠の対応を確かめる」を一度に頼むと、結果の評価が難しくなります。まずは一つの仕事に絞ると、役に立っているかを判断できます。
GPTの共有・作成権限は、組織側で管理できる項目でもあります。勤務先の環境では、個人用アカウントと同じ選択肢があるとは限りません。OpenAI公式:GPTsと共有
おすすめは「人気」より、自分の仕事で選ぶ
おすすめのGPTを探す前に、終わらせたい作業を一文にします。次は用途を考えるための例であり、特定の公開GPTの性能を保証するものではありません。
| 用途 | 最初の依頼 | 確認する点 |
|---|---|---|
| 文章の見直し | 一段落の曖昧な表現を指摘する | 意味を勝手に変えていないか |
| 学習支援 | 一つの概念を例と練習問題で説明する | 解説と正解に根拠があるか |
| 会議の準備 | 議題から決めることを整理する | 実際に決定していないことを決定扱いしていないか |
| 質問対応 | 配布資料の範囲で質問に答える | 資料にない答えを作っていないか |
「何でもできる」という説明より、自分が確認できる小さな仕事から試す方が、向き不向きを見つけやすくなります。
GPTsの使い方は、短い依頼から始める
利用できるGPTを開いたら、最初に目的・材料・回答形式を伝えます。例えば、社外秘を含まない練習用の文章で、次のように依頼できます。
目的:初めて読む人にも伝わる説明文に直したいです。
材料:この後に貼る文章だけを使ってください。
依頼:意味が曖昧な箇所を3つまで挙げ、修正案と理由を示してください。
条件:事実を追加せず、判断できない箇所は確認事項として残してください。
回答を読んだら、全文をそのまま採用する前に、固有名詞・数字・引用元を確かめます。説明が足りなければ「2つ目の指摘について、元の文章との違いを示して」と続けると、修正の判断がしやすくなります。
自分のGPTを作る前に、繰り返しを見つける
同じ依頼を何度か使い、「いつも付け加える条件」が見えてきたら、それが専用AIの設計材料になります。回答の長さ、対象読者、参照する資料、答えがないときの対応をメモしておきましょう。
最初から大量の機能を付ける必要はありません。一つの仕事について、良い回答例と困る回答例を一つずつ用意する方が、改善の方向が明確になります。作成の準備はGPTsの作り方、使えない症状の確認はGPTsのトラブル切り分けで説明しています。
教材をもとに、受講生やチームへ共有したい場合
自分専用の効率化と、人に使ってもらう質問窓口では、必要な機能が変わります。後者では、利用者が迷わず入れること、資料を更新できること、費用の上限を管理できることも選定条件になります。
講座用AIの役割が決まったら、作成前の設計手順で指示と質問例を揃えます。受講生に配る仕組みも必要なら、講座用AIの共有方式と移行の選び方へ進むと、自分用のGPTをそのまま配ってよいかを判断できます。

